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ミッソンダム開発

 

プロジェクト名
ミッソン水力発電ダム
概要
所在地はカチン州ミッソン(イラワディ川源流)。ダムの高さは152メートル、設置出力3,600メガワット。ミッソンはビルマ語で「合流地点」といった意味で、マリカ川とメーカ川が合流してイラワディ川がとなる地点に建設が計画されている。 関西電力(KEPCO)が施工可能性調査を行ったのち、2009年12月にミャンマー電力省と中国電力投資集団公司(CPI、当時)とが開発に合意。このほかミャンマー企業のアジアワールド社が総合建設請負業社として関与している。当初の計画では電力は中国に輸出されることになっていた。
実施機関
中国電力投資集団 (CPI)、アジアワールド社
資金供与先
不明
状況
建設が始まったものの、2011年9月末にテインセイン大統領(当時)が任期中は建設を凍結すると発表。2015年の総選挙で建設に反対を表明していたアウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)が大勝し与党となってからは大きな動きがなかったが、2019年以降、地域住民やNGOから建設の完全な中止を求める声明の発表やデモなどが再び起きるようになった。
懸念される悪影響

面積にして700平方キロメートルを超えるダム湖ができることによって47の村が水没する予定。60村の1万5000人が移転を強いられる。建設凍結前の2010年には6つの村の住民が移転させられたが、非常に不利な補償基準に合意しなければならず、移転先は生活基盤が整っていなかった。これらの住民は建設凍結から10年以上経った現在も元の村に戻ることができず、豊かな土地や資源に支えられていた生活と生計手段を失ったまま移転先の村で暮らしている。

建設が再開されることになれば、環境破壊や生活手段の喪失(森の資源の採集や農業、漁業への悪影響)、文化遺産の喪失が起きることが懸念されている。

ミッソンダム2016年以降の動き(報道等参照)

2020年9月30日
ミッソンダム建設中断5周年記念日の今日、移転させられた住民が掃除などをするため元の村に戻った。住民たちはダム建設の完全な中止を求めている。近年、中国が建設再開を強く求めている。
“Villagers Want Myitsone Dam Permanently Stopped,” Kachin News Group, October 5, 2020
https://kachinnews.com/2020/10/05/villagers-want-myitsone-dam-permanently-stopped/

2020年8月30日
カチン州人民党(KSPP)が総選挙に向けてミッソンダム建設中止を盛り込んだマニフェストを発表。
“Popular Kachin Party Calls for Abolition of China-Backed Dam in Election Policy Platform,” The Irrawaddy, August 31, 2020
https://www.irrawaddy.com/news/burma/popular-kachin-party-calls-abolition-china-backed-dam-election-policy-platform.html
「ミッソンダム開発撤回を、カチン政党が公約」NNAアジア経済ニュース、2020年9月2日
*上記『イラワディ』記事が元。
https://www.nna.jp/news/show/2088682

2020年1月17, 18日
習近平国家主席がミャンマーを訪問。50以上のカチンの団体が公開書簡を出し、ミッソンダム建設の完全中止を求めた。
“Kachin Orgs Demand Chinese President Abandon Myitsone Dam Project,” Kachin News Group, January 17, 2020
https://kachinnews.com/2020/01/17/kachin-orgs-demand-chinese-president-abandon-myitsone-dam-project/

2020年1月16日
40以上の市民社会団体がミャンマー訪問を控えた習近平国家主席に公開書簡を出し、ミッソンダム建設の完全中止を求めた。
“Myanmar CSOs Urge Xi Jinping to Terminate Myitsone Dam Project,” The Irrawaddy, January 16, 2020
https://www.irrawaddy.com/news/burma/myanmar-csos-urge-xi-jinping-to-terminate-myitsone-dam-project.html

2019年11月12日
住民がミッソンダム事業に関わるCPIとアジア・ワールド社を相手に先月末に訴訟を起こしていたが、ミッチーナの地方裁判所が退けた。
“District Court Rejects Villagers’ Lawsuit Against Myitsone Dam Shareholders,” Kachin News Group, November 12, 2019
https://kachinnews.com/2019/11/12/district-court-rejects-villagers-lawsuit-against-myitsone-dam-shareholders/

2019年5月21日
まもなく離任する中国大使がミッソンダム建設について、中断は二国間の経済協力拡大の大きな障壁となっている、またミャンマー政府は同国に投資する外国企業を保護するべきであると述べた。
“Myitsone Dam Poses No Threat to Myanmar-China Ties: Envoy,” The Myanmar Times, May 22, 2019
https://www.mmtimes.com/news/myitsone-dam-project-poses-no-threat-myanmar-china-ties-chinese-envoy.html

2019年4月22日
カチン州ワインモーの住民数千人がミッソンダム建設再開に反対する集会を開いた。
“Waingmaw Residents Call for End of Myitsone Dam,” The Myanmar Times, April 23, 2019
https://www.mmtimes.com/news/waingmaw-residents-call-end-myitsone-dam.html
「中国支援の巨大ダム、建設再開の動きに数千人が抗議 ミャンマー」AFPBB、2019年4月23日https://www.afpbb.com/articles/-/3222086

2019年4月24?29日
アウンサンスーチー国家顧問が中国で開かれた「一帯一路」国際会議に出席、習近平とも会見。ただしミッソンダムについては触れなかったとされている。
「『一帯一路』の重点地域も…どうなるミャンマー・ミッソンダム開発」SankeiBiz, 2019年6月18日
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/190618/mcb1906180500003-n1.htm
「アウンサンスーチー国家最高顧問、『一帯一路』会議に参加」JETROビジネス短信、2019年05月08日
https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/05/64e4d28d11fd6e29.html

2019年4月1日
著名な環境保護活動家や市民社会指導者ら約200人がヤンゴンに集まり、ミッソンダム建設の中止を求める委員会を発足させた。
“Myitsone – Decision Time for the ‘People’s Leader’,” The Irrawaddy, April 5, 2019
https://www.irrawaddy.com/opinion/commentary/myitsone-decision-time-peoples-leader.html

2019年3月14日
アウンサンスーチー国家顧問がミッソンダムについて、政府は以前の政府が始めた契約や事業をただ好きにすることはできない、以前の政府が交わした約束を尊重しなければ国が孤立する恐れがある、と発言。
“Leader Urges People to be More Open-Minded About Myitsone Dam” The Myanmar Times, March 15, 2019
https://www.mmtimes.com/news/leader-urges-people-be-more-open-minded-about-myitsone-dam.html

2019年2月5日
ミッソンダム建設の再開に反対するため7000人以上がカチン州ミッチーナの公園に集まり抗議デモを行った。中国大使館が「カチン州の人々の大半はダム建設を支持している」とする声明を出したことにも抗議した。
“Thousands Protest Against Myitsone Dam in Kachin,” The Myanmar Times, February 8, 2019
https://www.mmtimes.com/news/thousands-protest-against-myitsone-dam-kachin.html

2019年1月30日
中国の『グローバル・タイムズ』紙に、ミッソンダム建設についてのミャンマー政府の決定がミャンマーの投資環境やミャンマー政府の信用性を左右するだろうと述べる論説が掲載された。
“Week in Review: Myitsone’s Potential Resurrection,” Myanmar Times, February 8, 2019
https://www.mmtimes.com/news/week-review-myitsones-potential-resurrection.html

2019年1月29日
タウントゥン投資・対外経済関係相はミッソンダム建設について、大きさや規模や位置の変更についての交渉が行われていると述べた。発電される電力を中国がミャンマーに戻す可能性にも言及。
“Myitsone Project May Go Ahead, But Size, Scale, or Location Could Change,” The Myanmar Times, January 29, 2019
https://www.mmtimes.com/news/myitsone-project-may-go-head-size-scale-or-location-could-change.html

2019年1月24日
ミッソンダム建設のために移転させられた住民が声明で建設の中止を政府に求めた。前の週に同ダム建設に強く反対していたフラアウン氏を含む3人のカチン州大臣が辞任を求められたことから、ミャンマー政府が同ダム建設再開を求める中国の圧力に屈するのではないかという懸念が高まっていた。
“Displaced Villagers Urge Permanent Halt to Myitsone Hydropower Project,” The Myanmar Times, January 25, 2019
https://www.mmtimes.com/news/displaced-villagers-urge-permanent-halt-myitsone-hydropower-project.html

2019年1月13日
中国大使館がミッソンダム建設の遅れはミャンマーへの投資者の信用に影響しかねないとする声明を発表。「カチン州の人々はダム建設に反対していない」とも述べた。これに対しカチンの指導者らが反発。
“Chinese Ambassador Asked Kachin Leaders for Help Winning Over Public to Myitsone Dam Project,” Myanmar Now, January 16, 2019
https://myanmar-now.org/en/news/chinese-ambassador-asked-kachin-leaders-for-help-winning-over-public-to-myitsone-dam-project

“Kachin Leaders Condemn Chinese Embassy Dam Comments,” The Irrawaddy, January 14, 2019
https://www.irrawaddy.com/news/burma/kachin-leaders-condemn-chinese-embassy-dam-comments.html

2018年12月28, 29日
中国大使がカチン州を訪問。カチンの政治家や宗教指導者らと会い、彼らに対しミッソンダム建設再開に反対しないよう警告した。
“Analysis: Behind the Threats and Warnings of Chinese Ambassador’s Kachin Visit,” The Irrawaddy, January 9, 2019
https://www.irrawaddy.com/news/burma/analysis-behind-threats-warnings-chinese-ambassadors-kachin-visit.html

2018年11月以降
SPICの社員が現地住民の家を訪れ、必要などを尋ね、ミッソンダムが住民の生活を向上させると話して回っている。
“As China Pushes, Opposition to Dam Builds,” The Irrawaddy, March 29, 2019
https://www.irrawaddy.com/features/145515.html

2016年11月11日
8月に結成されたミッソンダム建設の将来を検討する政府委員会が報告書を大統領に提出。報告書は非公開。委員の一人によれば建設再開に強く反対する内容だった。
“Commission Submits Myitsone Assessment Report,” The Irrawaddy, November 11, 2016
https://www.irrawaddy.com/news/burma/commission-submits-myitsone-assessment-report.html

“Hydropower Review Taskforce Stalls Waiting for Instructions,” The Myanmar Times, November 22, 2016
https://www.mmtimes.com/national-news/23824-hydropower-review-taskforce-stalls-waiting-for-instructions.html

2016年8月
アウンサンスーチー国家顧問兼外相が中国を訪問、中国側から建設再開を求められるが「委員会の報告を待って判断する」と述べた。
「中国がダム建設再開へ圧力 苦境に立つミャンマーのスー・チー氏」産経ニュース、2016年12月29日
https://www.sankei.com/world/news/161229/wor1612290035-n1.html

2016年8月12日
アウンサンスーチー国家顧問兼外相の中国訪問の直前に国民民主連盟(NLD)がカチン州のミッソンダムその他の水力開発事業の評価を行う委員会を発足させた。
“Hydropower Projects in Kachin to be Reviewed,” The Myanmar Times, August 16, 2016
https://www.mmtimes.com/national-news/21942-hydropower-projects-in-kachin-to-be-reviewed.html

 

<住民移転についての記述がある記事>

「沈黙スー・チー氏に住民失望 中国主導ダム計画 『撤廃』示さず」東京新聞、2019年12月31日
https://www.tokyo-np.co.jp/article/26711

“Shoddy Construction Plagues Myitsone Dam Relocation Sites in Myanmar’s North,” Kachin News Group, September 3, 2019
https://kachinnews.com/2019/09/03/shoddy-construction-plagues-myitsone-dam-relocation-sites-in-myanmars-north/

“As China Pushes, Opposition to Dam Builds,” The Irrawaddy, March 29, 2019
https://www.irrawaddy.com/features/145515.html

「ミッソン『ダム』のいま−中緬関係から見た中国の「周辺外交」−」SPF China Observer, 2018年3月5日
https://www.spf.org/spf-china-observer/document-detail002.html

「住民の声置き去りに ダム建設地」朝日新聞デジタル、2017年6月3日
https://www.asahi.com/articles/ASK5Q4S7GK5QUHBI00N.html

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