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ラオス・社会活動家誘拐>8年が経っても私たちは問い続ける

メコン河開発メールニュース2020年12月22日

ラオスの著名な社会活動家、ソムバット・ソムポーン氏が夕食後自宅に帰る途上、警察官に運転していたジープから降ろされた後、何者かに車で連れ去られ行方不明となってから、今年の12月15日で8年が経ちました。 この事件は、彼の家族が警察署で発見・記録した、路上の監視カメラに出来事の一部始終が撮影されていたことから、ラオス政府が関与する強制失踪(*)であるとみられています。この8年、ラオス政府は世界中から彼の所在をたずねられていますが、全く捜査情報を明らかにせず、今日に至っています。

*国の機関等が、人の自由をはく奪する行為で、失踪者の所在を隠蔽すること等を伴い、かつ、法の保護の外に置くこと

事件の経緯やこれまでについては、メコン・ウォッチのこちらのサイトをご覧ください。

15日、彼のパートナー、ウン・シュイメン氏と親族や友人は、彼の好きだったラオスの寺院で彼を祝福する仏教儀式を営んでいます。儀式には英国大使館から参加もあり、また、EUラオスのFacebookページは、この日によせてメッセージを発信しています。

事件が起きてから続くFacebookコミュニティにこれらの情報がアップされています。

https://www.facebook.com/pg/findsombatsomphone/posts/

 

ソムバット氏を8年間探し続ける気持ちを、シュイメン氏はこちらに綴っています(英文)。

https://www.sombath.org/en/2020/12/dear-sombath-from-shui-meng-22/

 

また、メコン・ウォッチを含む世界各国からの54団体、19の個人は15日、連名で声明を発出しました。

8年を過ぎても世界中の市民社会は、(ラオス)政府がソムバットの運命と行方を明らかにすることを要求する(英文。FIDHのサイトに移動します)

https://www.fidh.org/en/region/asia/laos/after-eight-years-civil-society-worldwide-demands-the-government

私たちは、ソムバット氏の運命と所在を明らかにし、ラオスでの強制失踪のすべての申し立てを調査すること、また、強制失踪に関する条約の早期批准、更に、失踪に責任ある者を公正な裁判にかけることなどをラオス政府に求めています。

 

以下、関連の報道です。

Radio Free Asiaは、シュイメン氏にインタビューしています。また、シュイメンさんがラオス語でインタビューに答えるビデオも掲載されています。

Laos Snubs Wife of Missing Rural Expert in ‘Unconvincing’ Stance on Disappearance

https://www.rfa.org/english/news/laos/wife-12152020175946.html

The Diplomatの記事。中国の影響がラオスで強くなったこと、ソムバットさんの他にも強制失踪にあった人たちがラオスにいる事などに触れています。

Eight Years, and Still No Answers on Lao Activist’s Disappearance
Sombath Somphone’s 2012 abduction heralded an alarming trend of “disappearances” in mainland Southeast Asian countries.
https://thediplomat.com/2020/12/eight-years-and-still-no-answers-on-lao-activists-disappearance/

 

ソムバット氏と氏の強制失踪に関する情報のまとめ(多言語)

Sombath Somphon

 

ラオスでは彼の失踪後、人権状況は悪化したままで、特に言論の自由には厳しい制限が加えられています。昨年、政府の洪水対策を批判した女性が逮捕された他、政府批判をしたことで隣国タイに亡命していた若者が強制失踪にあう事件も起きています。

SNSで政府の洪水対策を批判した女性の逮捕

国連専門家が懸念表明

 

私たちは、これからも「ソムバットはどこに?」と問い続けます。

 

(文責:メコン・ウォッチ)

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