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カチン女性協会が国軍による暴力についてブリーフィングペーパーを発表

メコン河開発メールニュース2021年4月20日

 

タイを拠点にするカチン女性協会(KWAT)が4月2日に短い報告書を発表しました。
ミャンマー国軍がクーデターを起こした2021年2月1日以降、カチン州とシャン州北部では治安部隊による民間人の殺害や逮捕のほか、国軍による砲撃などが起きています。報告書は2月1日から3月30日までに起きた事件をまとめたものです。

報告書によれば、カチン州やシャン州北部のムセー県の都市部では国軍や警察がデモ参加者に対して実弾を使い、11人が死亡、少なくとも63人がけがをしました。このほか合わせて410人が逮捕され、うち217人が解放されたものの、190人以上がいまだに拘禁されており、家族の面会も認められていません。

またカチン独立軍(KIA)と国軍との戦闘が続いている農村部では、国軍の無差別砲撃により村人1人が死亡、7人がけがをしました。このほかにもオートバイに乗っていた2人が殺されるなどしています。

報告書にはこれらの逮捕や拘禁、殺害や砲撃が起きた日付や場所、被害の状況などが詳細に記されています。KWATは、すべての外国政府に対し、クーデターに正当性がないことを表明し、軍政に収入を与えるいかなる企業にも制裁を科すよう呼びかけています。

*シャン州北部では2020年12月初めからシャン州復興協議会(RCSS)とシャン州進歩党(SSPP)およびタアン民族解放軍(TNLA)の合同軍との衝突も断続的に起きています。シャン・ヘラルド・ニュースによればこの衝突により、4月7日現在で少なくとも5人の一般市民が亡くなっています。

 

タイ・カチン女性協会(KWAT)のプレスリリース(2021年4月2日)
https://kachinwomen.com/urgent-update-press-release/

 

タイ・カチン女性協会(KWAT)の報告書

“Amid deadly crackdowns on urban protests, regime’s troops commit fresh war crimes in northern Burma”(2021年4月2日)

 

(文責:メコン・ウォッチ)

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