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サルウィンダム>社会・環境影響調査は内政干渉!?

メコン河開発メールニュース 2006年9月21日

軍部のクーデターに揺れるタイと、軍事政権下のビルマの間を流れるサルウィン川。ここに計画が進められているハッジーダムをめぐる驚くべきニュースです。
大規模ダム計画には欠かせない事前の社会・環境影響調査を、ビルマ軍事政権への内政干渉を理由に実施しない方向だというのです。

以下、メコン・ウォッチの秋元由紀による翻訳記事です。

なお、サルウィン川のダム問題については サルウィンダム川開発を参照下さい。

サルウィンダムの「環境・社会的影響調査はしない」とEGAT

バンコクポスト、2006年9月4日

タイ発電公社(EGAT)の幹部は昨日、議論を呼んでいるサルウィン川水力発電ダム開発は社会・環境影響調査を行わないまま進められる可能性が高いと述べた。 ビルマの内政への干渉を避けるためだという。タイとビルマとはサルウィン川5か所で水力発電ダムを建設する計画だ。同川は両国の国境上の一部を流れる。

タイ・メーホンソン県の西、ビルマ・カレン州にあるハッジーダム(出力1000メガワット)が最初に建設される予定だ。昨年ビルマの水力発電局とEGATとが交わした覚書では、同ダムの建設は2007年11月に始まることになっている。

EGATは最近、ハッジーダムの施工可能性調査や建設予定地周辺の断層調査をした中国企業【訳注:中国の三峡ダムなどの建設に関与したシノハイドロ】と取り決めを交わし、同ダムを共同開発することを決めた。しかしEGAT幹部によれば、ハッジーダム建設がビルマ側に及ぼす社会・環境影響についてはビルマの内政にかかわるものとされ、調査は行われない。

タイ近隣国でのエネルギー開発事業に関するセミナーに出席した際にこの幹部は次のように述べた。「(社会・環境への)悪影響を防ぐための措置は必要だが、われわれはこの問題に対処する立場にない」

EGATはこれまでに何度も、増えつつある国内のエネルギー需要に応えるため、近い将来にビルマなどの近隣国をエネルギー源として頼ることになると主張してきた。

しかし人権運動家、環境保護家、少数民族団体などはEGATやタイ政府に対し、サルウィン川で計画中のダムが周辺住民や環境に与える悪影響を慎重に検討するように呼びかけてきた。同川は東南アジアでダムのない唯一の国際河川だ。

ビルマの少数民族団体を代表する一人、チャムトン氏はタイ政府にサルウィン川ダム建設計画を見直すよう求めてきた。ダム建設によって川沿いに住む民族住民が多数、強制的に移住させられる可能性がある。同じセミナーの場でチャムトン氏は、ビルマが現在置かれている政治状況の下では少数民族団体がダム建設について懸念の声を上げることはできないと述べた。

サルウィン川ダム建設を監督するEGATの水力発電開発部のニポン副部長は、ダム建設がビルマ側で及ぼす悪影響にも考慮すると約束した。

著名な学術機関のエンジニアや環境専門家らがハッジーダムの社会・環境影響調査をすると申し出たが、2006年5月に現地でEGAT職員が地雷を踏んで死亡する事故があり、その後調査作業は中断された。

環境のためのエネルギー財団のピヤサワット氏は先週、近隣国でエネルギー開発を行う際には人権問題も考慮に入れるべきだとタイ政府に要請し、「ビルマで行う事業により人権侵害が起きたとされれば、人権団体がタイ政府を訴える可能性がある」と述べた。

さらに「人権などのデリケートな問題を前にしても内政不干渉政策に従うべきかを再検討するべきだ。近隣国でどんな問題が起きてもわれわれの責任になるからである」とも述べた。

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