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ホーム > 資料・出版物 > メールニュース > カンボジア・セサン下流2>ダム建設中止を求め精霊に祈りをささげる住民の姿

 カンボジア・セサン下流2>ダム建設中止を求め精霊に祈りをささげる住民の姿

メコン河開発メールニュース2013年3月18日

2月28日、セサン下流2ダムの建設予定地、カンボジア北東部ストゥントレン州セサン郡スレコー村で、同ダム建設の中止を求めて、先住少数民族が精霊に祈りをささげる儀式を行いました。

これは、この地域に19世紀後半から続く伝統的な儀式です。ポルポト時代に中断を余儀なくされましたが、3年前、大規模開発から川や森を守るために復活されました。

儀式の主催者の一人であるスレコー村の住民代表は、「川は私たちの命そのものだ。川は私たちみんなのもので、みんなで守っていかなければならない」と、住民たちに儀式への参加を呼びかけ、ストゥントレン州とラタナキリ州のセサン川、スレポック川沿いの村々から473名の住民が参加しました。

参加者は、「私たちは川と共に生きている」と川の価値を訴えるのぼりを掲げて精霊のいる森へ向かい、セサン下流2ダムを含むセサン川の全てのダム計画が中止されることを願い、精霊に祈りを捧げました。

また、村の女性に憑依した精霊に対し、精霊はダムを望んでいるのかと質問を投げかけ、昨年の儀式で精霊がダム建設中止を村人に約束したにもかかわらず、現在もダム建設が進んでいることを伝えました。

これに対し精霊は、「ダムは望んでおらず、みんなで協力して建設を中止しなければならないが、事業主の変更があったことで働きかけが難しい状況である」と答えました。

住民組織代表から、現在本事業に係わる企業はカンボジアのロイヤルグループ、中国のハイドロランチャン国際エネルギー社、そしてベトナムのEVNIの3者になったことを説明し、再度本事業を中止して川を守るために祈りを捧げると、精霊は森に帰り、儀式は終了しました。

この儀式の模様は、以下のURLでご覧になれます。赤い布を身に着けた女性に精霊が憑依し、村人と会話をします。
http://www.youtube.com/watch?v=sktM3r1ot6w&feature=youtu.be

(文責 メコン・ウォッチ)

 

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