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カンボジア・セサン下流2>カンボジア政府、ダム建設を承認

メコン河開発メールニュース2012年11月13日

カンボジア政府は11月2日、カンボジア東北部ストゥントレン州のセサン下流2ダムの建設を承認しました。メコン河支流で国際河川でもある二河川、セサン川とスレポック川の合流地点付近に建設されるこのダムは、約1,100世帯の住民移転を伴うこと、住民との協議が実施されていないこと、また支流だけではなくメコン河全体の生態系に与える影響が非常に大きいことなどから、国際的にも論議を呼んできました。

セサン下流2ダムについてはこちらをご覧ください。

セサン川流域の住民は、長年にわたり上流ベトナムのダム開発による影響を受けてきました。これまでの被害に対する補償や緩和策がなされないまま、カンボジア国内に建設されようとするこのダムにも反対の声を上げています。また、事業承認の前に、住民との協議を持つようカンボジア政府と交渉してきましたが、協議の実施や補償、移転に関する情報提供もないまま、事業が承認されました。

また、今回の政府発表では、移転に関する詳細や、建設開始時期、新たに事業に加わった中国企業名、およびその出資比率など、事業に関する詳細は明らかにされていません。

以下は、事業承認を受け、ダム建設への懸念を伝えるプノンペンポスト紙の記事の日本語訳です。

ダムへの懸念高まる

2012年11月5日 プノンペンポスト
Concerns mount over dam

セサン下流2ダムの建設開始時期や関与する中国企業の名前も明かさない不十分な情報は、村人に将来を心配させている、と住民代表や環境団体は言っている。

金曜日、閣僚評議会がストゥントレン州セサン郡を流れるメコン河の支流に、7億8千万米ドルのダム建設を承認したと発表して以来、村人は移転を迫られた場合どうやって生きていけばよいか不安に思っている。

約5千人が移転を迫られるとみられ、また魚や土地への影響は10万人に被害を及ぼすとみられている。

建設地に近いSrekorコミューン長のSek Mekong氏は、コミューンの400世帯以上が移転させられると予測している、と言う。

「私たちは自然資源に依存して生活しているため、生活水準は悪化する」と彼は言った。「ここから移動したらどうやって生きていけばいいのか」。

市民団体3S川保全ネットワークのコーディネーター、Meach Mean氏は、詳細が示されないため、より疑念が増す。と言った。

関係する地方当局や企業は、影響住民に対して移転に関する情報を提示し、事業プロセスにコミュニティを参加させるべきである、と彼は言った。

「私たちはいつ建設が始まるのかわからない。情報がほしい。それに、どの中国企業が関わるのかも知らされていない。」

セサン川に400メガワットのダムの建設を承認するというこの政府発表は、本ダムが漁業や農業を営む何万もの世帯の生計に甚大な影響を与える恐れがあるとして、環境団体の反対の声が高まる中で行われた。

政府の発表によると、カンボジア企業、ベトナム企業、そして企業名の明かされていない中国企業との共同出資による、セサン下流2水力発電企業が、7億8100万米ドルを投資し、建設は5年間で完了する。

インターナショナルリバースの東南アジアプログラムディレクターのAme Trandem氏は、中国企業や起こりうる住民移転に関する透明性の欠如を懸念している。

「移転を迫られる人々はほとんど情報を得ていない。初期の補償計画ドラフトには上流や下流のコミュニティが補償されるとは書かれていないと彼女は言った。

Trandem氏は、セサン下流2ダムはメコン流域における最も破壊的なダムの一つであり、支流では最悪の事業だという。

研究調査によると、このダムはメコン流域全体の漁業資源の9%、すなわち50種の生存を脅かし、堆積物の流れを最大で8%遮断するとみられている。

「カンボジア政府はラオスのサイヤブリダムへ懸念の声を上げているのだから、本事業についても再考し、カンボジアの将来に対し危険な賭けをしていることを自覚するべきだ」とTrandem氏は言う。

セサン下流2ダムの決定は、サイヤブリダムの時ほどにも事業リスクの情報収集は行われないまま、一部のカンボジア省庁によってなされた、とTrandem氏は言う。

国内メコン河委員会の事務局長、Te Navuth氏は昨日、委員会はこのセサン下流2ダムに関する決定に関与していない、と言った。

このダムはカンボジアの増大する電力需要に応え、何千もの職を提供し、年間2900万米ドルの収入をもたらすと、政府は言っている。

(文責・翻訳/メコン・ウォッチ)

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