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メコン河の水位低下>上流の中国側でも緊急対策

メコン河開発メールニュース2010年3月19日

3月3日のメールニュースで、メコン河の干ばつによる影響を伝える現地メディアの情報とスタッフの現地報告をお届けしましたが、上流の中国でも60年ぶりと言う干ばつは深刻に受け止められ、緊急の対応が迫られています。中国国内の報道をお伝えします。

雲南省の大干ばつにより欠航を余儀なくされている瀾滄江−メコン河の水運事業

2010年2月23日中国新聞社(原文中国語)
http://www.chinanews.com.cn/gn/news/2010/02-23/2134072.shtml

本社記者が23日、雲南省瀾滄江海事局に確認をとったことによると、60年ぶりの干ばつの影響により、瀾滄江上流から流れる水量は減少し続け、瀾滄江−メコン河国際水運事業は数日前からすでに欠航を余儀なくされている。

2月8日以降、瀾滄江−メコン河の水流量は従来の毎秒400−500立方メートルから毎秒240−260立方メートルまで減少した。水量の急激な減少により、瀾滄江−メコン河国際水運事業は深刻な影響を受けており、旅客船は一時的に欠航となっている。貨物船は正常運航ができず停泊しており、座礁したり傾いたりしている船舶も現れている。また、港や埠頭も通常通りの積み下ろし等の作業ができない危険な状況だ。今のところ、計21隻の中国船と5隻の外国籍の船が瀾滄江−メコン河のラオス、ミャンマー側で座礁している。

水位が下がった後、瀾滄江海事局及び雲南省西双版納タイ族自治州海事局はただちに応急予備案を発動し、積極的に閉じ込められている船員を救助し、航行に関する通告を出し、水上交通規制を実施した。さらに、干ばつや渇水の状況、国境外での中国籍船舶の滞留状況についてラオス、ミャンマー、タイ三カ国に対し、中国の船舶及び船員の救援を要請する通告を出し、雲南省外事弁公室、辺境警備隊、税関、検査検疫等の機関に対し関連する船舶及び人員のために便宜を与えるよう要請した。今のところ、救援活動は十分達成されており、救助された船員及び家族は計44名である。

西双版納州海事局は現在すでに船舶のビザ発給と通過を停止し、電話、無線、携帯電話等の通信手段を使って水運企業や船舶や水上・水中工事業者等に対し、安全管理を強化し、24時間体制の当直体制を実施し、危険な状況が発生した場合はただちに報告するよう通告した。さらに、有効な手段により、国境外の船舶に対し航行を強行せず、安全な水域での停泊を選択するよう通知した。これまでのところ、いかなる事故も発生していない。

瀾滄江海事局の関係責任者は、現在の川の水位の状況から、すべての国際水運事業はすでに一時的に通航を停止しており、具体的な復旧の時期は水位の回復状況を見て確定したいとしている。

(文責・翻訳 京極絵里)

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