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 中国投資・援助>カムチャイダムの環境影響

メコン河開発メールニュース2008年2月28日

カンボジア、ラオス、ビルマなどのメコン流域の国々では近年、中国政府からの援助や企業投資が増加しています。

2005年のメールニュースでもお伝えしたカムチャイダムは、中国からカンボジアに対する援助案件としては最大規模のものです。現在建設が進められていますが、十分な環境影響評価が行われておらず、また環境影響の監視体制に対する疑問の声も出ています。

先月、カムチャイダムを初めとする中国によるカンボジアの水力発電への関与について、カンボジアNGOフォーラムが報告書を発表しました。以下は、報告書の内容と事業者からの反応に関する新聞報道です。報告書はこちらからダウンロード可能です。

カンポットの発電事業 水質汚染を引き起こす可能性

プノンペンポスト
2008年1月25日〜2月7日
Cheang Sokha記者

カンポットで現在建設中のカムチャイダムは、カンポットの水質を汚染する恐れがあり、全面的な環境影響評価が必要であると最新の報告書が述べた。当報告書はカンボジアの水力発電開発と中国の関与に関するもの。

報告書は1月28日にカンボジアNGOフォーラムから発行される予定。NGOフォーラムの事務局次長Ngy San氏は「我々は中国の開発事業に反対しているわけではない」と語る。「しかし懸念は持っている。[ダム建設]企業は建設を始める前にしっかりとした調査を行い、影響を評価するべきだ。」

カムチャイダムの建設は環境影響評価を行う前に始まったとSan氏は言う。ダム事業は[カンボジアと中国]政府のトップ間の合意に基づくもので、NGOフォーラムの調査によるとカンポットの水は5年から10年の間に汚染されることになるとSan氏は述べた。

「我々市民社会はコンサルタントを歓迎したいと思っているが、コンサルタントが話に来てくれることはない」とSan氏。

2006年2月、カンボジア政府は、中国企業の中国水利水電建設集団公司(シノ・ハイドロ)に180メガワットのカムチャイダムの許可を与えた。完成は2010年の予定。シノ・ハイドロ社は事業に2億8千億円を投資し、BOT(建設・運営・譲渡)形式で40年に渡り操業する。

シノ・ハイドロ社の総務担当者Kim Sovan氏がプノンペンポストに語ったところによると、シノ・ハイドロ社は事業の影響に関する調査を済ませ、環境省へ詳細な報告を行ったという。

「全ての開発事業には影響が付き物だ」とSovan氏は言う。「我が社は、影響を受ける村人と補償の取り決めをすることで、概ねすべてを解決している。」

「事業が完成した後、地域の人々には手当を支給するつもりだ」とSovan氏。「破壊したり害を及ぼしたりするために地域を開発するわけではない。」

Sovan氏によると、シノ・ハイドロ社は中国で最大手の水力発電企業のひとつ。カンボジアで事業を始めた当初から、事業は地元当局のサポートを受けて円滑に進んでおり、予定よりも早く完了するだろうとSovan氏は述べた。

当ダムはカンポットの15km北に位置しており、Teuk Chhuに向かう道路周辺に建設されている。建設地では数百世帯が果樹栽培を営んでいる。

環境影響評価を行うためにSAWAC Consultants for Developmentがシノ・ハイドロ社によって雇われていると、SAWACの環境担当チームリーダであるUmSereyvuth氏は述べた。カムチャイダム事業が開始する前に、調査は終了し報告書は環境省に提出されたとSereyvuth氏は語る。

カムチャイダムの影響は解決可能であるし、環境省は、将来多大な便益を最小限の影響で得ることができるとの考えだとSereyvuth氏は言う。

「ダムはカンポットの町を洪水から守ることに貢献する」とSereyvuth氏は述べた。

さらにカンボジア政府は、2007年2月、中国雲南国際経済技術合作公司(ChinaYunnan Corporation for International Techno-Economic Cooperation)にストゥン・アタイ水力発電ダムの許可を与えた。

中国雲南国際経済技術合作公司は、ストゥン・ルッセイ・チュロム、ストゥン・チアイ・アレン、ストゥン・タタイにおけるダム建設の実行可能性調査を行っている。これらのダム候補地は、コッコン、カンポンスプー、ポーサットの県境に位置する。

NGOフォーラムの報告書はカムチャイダムにフォーカスしている。報告書では、中国によるカンボジアの水力発電セクターへの投資は全体として、事前に適正な影響評価を行わないため、カンボジアの最も貴重な生態系および数千人の人々の生計を脅かしていると述べられている。

環境省の環境影響評価部次長Sam Keat氏は、環境影響評価は全ての開発事業で実施されることになっており、カムチャイダム事業でも行われていると述べた。

(本文 大澤香織/メコン・ウォッチ、翻訳 杉田玲奈/メコン・ウォッチ)

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