メニューを飛ばして本文へ移動。

    English site

[メコン・ウォッチ]

ホーム | お問い合わせ | メールニュース登録 | ご支援のお願い


イベント | メコン河とは? | 活動紹介 | 追跡事業一覧 | 資料・出版物 | ギャラリー | メコン・ウォッチについて

ホーム > 資料・出版物 > メールニュース > ラオス・ナムグム5ダム > 中国が投資・融資

ラオス・ナムグム5ダム>中国が投資・融資

メコン河開発メールニュース2007年6月10日

6月6日のメールニュースに引き続き、ラオスのナムグム川のダム開発に関するニュースです。

以下、メコン・ウォッチの東智美の解説と翻訳記事です。


ナムグム川でのダム開発事業が活発になっています。現在、ナムグム川では、日本の無償資金援助などで建設された150MWのナムグム1ダムが操業中です。加えて、タイ企業などが投資し、日本の三井物産と東芝が主要機器の調達を請け負う615MWのナムグム2ダムが建設中、タイ企業とともに丸紅が投資するナムグム3ダムも計画されています。

また、ナムグム5に投資を行う中国のシノハイドロ社は、三峡ダム・小湾ダム・漫湾ダムなどの中国国内のダムから、ビルマのイエユワダム、カンボジアのカムチャイダムなどの建設に関わり、人権侵害、環境破壊、施工ミスなど数々の問題が指摘されている企業です。ラオスでは、ラオスでは異例とも言える被害住民による抗議でもが起きたナムマン3ダムの建設に関わった他、ナムウ8ダム、ナムカン2・3ダムの投資にも乗り出しています。

中国がラオスと合同でナムグム5ダム計画へ投資

VOA News、Songrit PhonNgern記者
2007年4月3日

中国の巨大電力企業、シノハイドロ社は、ラオス電力公社とともに、ナムグム川の5つ目のダム建設に合同で出資することになった。2011年からタイに輸出する電気を発電することを目指している。

シノハイドロ社は85%を出資する。事業費は約2億ドルと見積もられており、中国銀行が1億2000万ドルを融資するほか、シノハイドロ社が5400万ドル、ラオス電力公社が600万ドルを出資する予定だ。

ダムの発電量は165メガワットである(注:2007年2月のラオス政府の電力開発計画では120MWとされている)。タイ発電公社(EGAT)は、2020年までに5,000メガワットの電力をラオスから購入するという合意をラオス政府と結んでおり、この合意の下、ナムグム5ダムは2011年までに発電を開始し、EGATに売電することになる。

ラオスは、タイとの合意通り、タイに輸出するのに十分な電力を確保するため、2020年までに29の水力発電ダムを建設し、操業させることを計画している。しかし、中国の雲南省も、2020年までに14のダム建設を計画しており、やはりタイへの電力輸出を目論んでいるので、ラオスは中国雲南省と厳しい競争に直面することになりそうだ。

(原文:VOA news 2007/4/3)

 

このページの先頭へ

サイトマップ
特定非営利活動法人 メコン・ウォッチ
〒110-0016 東京都台東区台東1-12-11 青木ビル3F(地図
電話:03-3832-5034 Fax:03-3832-5039 
info@mekongwatch.org
© Mekong Watch. All rights reserved.