メニューを飛ばして本文へ移動。

    English site

[メコン・ウォッチ]

ホーム | お問い合わせ | メールニュース登録 | ご支援のお願い


イベント | メコン河とは? | 活動紹介 | 追跡事業一覧 | 資料・出版物 | ギャラリー | メコン・ウォッチについて

ホーム > 資料・出版物 > メールニュース > ベトナム・セサン川ダム > カンボジアの村人が抗議

ベトナム・セサン川ダム>カンボジアの村人が抗議
メコン河開発メールニュース 2003年9月20日

ベトナムはメコン河の最下流の国、そう思っている人が多いと思います。確かに本流はそうです。しかし、メコン河最大の支流であるセサン川は、ベトナムからカンボジアに流れ込んでいます。つまり、セサン川(支流のスレポック川の含め)を見る限りでは、ベトナムはカンボジアの上流に位置しています。

このセサン川に7年前、巨大ダムが建設されました。ヤリ滝ダムです。かつて日本のコンサルタント会社が調査し、最終的にはロシアとウクライナの支援によって建設が行われた720メガワットの水力発電ダムです。このダムからの放水によって、下流のカンボジア北東部では、数十人が命を失い、数万人の人たちが不規則な水位の変化や水質の悪化に苦しんでいます(メコン・ウォッチ編「フォーラムMekong」Vol.2 No3, 2000年8月を参照)。

カンボジアの村人やNGOの闘いは7年経った今も続いています。今年7月、カンボジアの総選挙中に書かれた記事を、ボランティアの柿元えり子さんが翻訳してくれました。

カンボジアの村人がベトナムのダムに抗議

カンボジア・デイリー 2003年、7月4日

Lor Chandara記者

物議を醸し出しているメコン河支流・セサン川のベトナム側に建設された水力発電ダム、これに抗議した支流沿いに住む村人たちは、カンボジア政府がこの抗議に対しどう対応するかその行方を見守っていると、村人や環境活動家たちは述べている。

10億ドル規模のヤリ滝ダムが建設されて以来、ラタナキリとストゥントレン両県に住む約5万人の村人たちは、不規則的な水位の変化によって漁場や農場が脅かされ、汚染した水でその多くが病気をわずらっていると、専門家たちは述べている。

また、政府の国内メコン委員会のHou Taing Eng事務局長によると、ベトナムは最近、カンボジア国境からわずか30キロのところにセサン3 ダムの建設する計画を発表した。

「ベトナムが、この問題に対する情報や記録をもっと提供してくれるように求めている。現在、セサン川委員会(カンボジア及びベトナム関係者で構成する)が、環境アセスメントなどを含む問題についてまだ調査中」と、Hou Taing Eng事務局長は語った。

Dam Chanthyさんは、ラタナキリ県のAndong Meas地区のセサン川沿いで育ち、現在は「セサン川保護ネットワーク」で働いている。彼女によると、現在、川の水位は大きく変化しており、子供時代には出来なかったが、今は歩いて渡れる時もあると言う。

「セサン川が元の状態に戻って欲しい、そうすれば農業や漁業でずっと生活が続けられる」と、彼女は言う。

政府は住民の苦しい状況に同情しているようだが、状況改善のための対策を何もとっていないと、Dam Chanthyさんは言う。また、「私たちは、政府の実際の行動を待っているのだ。そうすれば、今後のことがはっきりと理解できるだろう」、とも言う。

だが、カンボジア政府はセサン川のダム建設に反対する気配はない。「ベトナムは、もっと多くのダムを建設する計画を持っている。カンボジアは貧しいが、もしお金があるなら、ダム建設を計画するだろう」とHou Taing Eng事務局長は話した。「私たちは今もその可能性を調査しているところだ」。

また、ベトナムのダムは、カンボジア人民党(CPP)の議席を奪おうとする各政党の選挙争点となっている。社会開発センターは、この問題を、国境侵害、少数民族の森を守る権利、インフラ開発などならんで地元の政策課題とし、北東部の「有権者指針」に加えた。

6月27日、クラティエで開かれた広域的な一般討論会で、参加者たちは誰もこの問題を持ち出さなかった。しかし、北東部から候補者を出している13党の候補者すべてが、有権者指針に対する意見を述べた。そのほとんどは、下流に住みダムによる被害を受けているカンボジア人に対してベトナムが補償するよう求めるというものだった。

ハン・ダラ民主運動党は、ベトナムのダム開発に「真っ向から」反対する唯一の党である。「この地域に住むクメール人の生活のために、セサンにもとの環境を取り戻さなければならない」と、有権者指針の中の党要綱概要で述べている。

「セサン川保護ネットワーク」の代表であるEa Sophyさんによると、このネットワークは、現在、ネットワークに参加している地方行政官と国内メコン委員会の間で会合を開くことを求めている。

「メコン委員会のトップと公式会議を望んでいる。今後の政府の立場を聞くことができるからだ」と、彼は語る。

このページの先頭へ

サイトマップ
特定非営利活動法人 メコン・ウォッチ
〒110-0016 東京都台東区台東1-12-11 青木ビル3F(地図
電話:03-3832-5034 Fax:03-3832-5039 
info@mekongwatch.org
© 2000-2013 Mekong Watch. All rights reserved.