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タイ汚水処理>議会とイルカ

メコン河開発メールサービス 2000年12月21日


本日は2つほどニュースがあります。1つはすでにタイ下院の統治委員会が、本プロジェクトによる地域社会・環境への影響が懸念されるため、プロジェクトの進行を遅らせて調査を行なうよう決議をしましたが、上院でも同様の懸念を表明する手紙が用意されており、署名者はすでに全上院議員の半分に達しているということです。近々上院議員からの要請書が、アジア開発銀行、円借款の実施機関の日本国際協力銀行、それぞれを所管する日本の大蔵省と外務省に送付される予定です。

地元自治体は、かつて建設場所や影響が不明確だった時期に、一度プロジェクト支持の決議をしていますが、建設場所がはっきりした上、それによる社会環境影響が懸念されることから、決議をやりなおし、現在はプロジェクトに反対の立場をとっています。

2つ目のニュースは、タイの新聞が報じたところによりますと、汚水処理施設から遠くないバーンプラコン川河口で100頭以上のイルカが見つかったということです。処理後の大量の排水(1日52万5千立方メートル、最終的に1日180万立方メートル)によってこうしたイルカの生息に影響を及ぼすのではないかと、チャチュンサオ県タカム郡の市長がコメントしています。イルカの問題は環境調査などでこれまで全く触れられていませんので、論議をうみそうです。

【サムットプラカン県汚水処理プロジェクトとは・・・】

日本が最大資金供与国のアジア開発銀行(ADB)と円借款の融資によってバンコク近くのサムットプラカン県クロンダン区に建設中。4千以上の工場からの排水と住民の生活排水を一括処理し、当面は1日52万5千立方メートル、最終的には1日180万立方メートルの処理排水をクロンダン区の海に流すというもの。マングローブ林の中に建設されているにも関わらず環境影響評価(フルEIA)が行なわれず、情報公開がほとんどなかったため、着工後に被影響住民グループが反対運動を開始。汽水域での漁業を営んでいる人や魚の加工業で生計を立てている人のべで6万人ほどが影響を受けると見られている。

詳細は以下のページをご覧下さい。

○サムットプラカン汚水処理プロジェクト

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