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メコン河委員会の協議会と支援国会合が開催される

メコン河開発メールサービス 2000年12月12日


10月下旬にメコン河委員会(MRC)の大臣協議会と支援国会合がラオスのパクセで開催されました。MRCはメコン河流域国の水利用の調整を目的に下流域国政府によって1995年に発足した流域国間国際機関で、現在は事務局がプノンペンにあります。会合では新しいワークプログラムも公表されました。関係する資料がメコンウォッチにありますので、ご関心のある方はお問い合わせ下さい。以下は、会合後に出されたプレスリリースを、メコンウォッチの福田健治が翻訳しました。


メコン協力は、歴史的な転換点に
メコン河委員会は新しい一歩を踏み出す

MRC Press Release following Ministerial Council and Donor Consultative Group Meetings, Pakse (Laos), 25-26 October 2000
MRC No. 13/00 Phnom Penh, 25 October 2000

メコン河委員会(MRC)の4つの加盟国、すなわちカンボジア、ラオス、タイとベトナムは、援助国の強力な支援の下、メコン河流域とその資源を開発し管理するための協力体制への具体的なステップに合意し、メコン河委員会は新たな段階へと踏み出した。

4カ国はMRCへの分担金を増やすことを決めたほか、今年起きたような大災害を防ぎ、減らすための洪水管理・緩和戦略を作成することも決定した。加盟国のさらなる分担金によって、今後数年の内にMRCは財政的に自立するだろう。これは4ヶ国の大臣からなるメコン河委員会協議会第7回会合の結果である。会合はラオスのパクセーで行われ、世界銀行、ADB、UNDP、ESCAPなどを含む11カ国・組織が参加した支援国会合第5回会合が連続して行われた。支援国はMRCの歴史的な転換点を称揚し、新たな方向への全面的なサポートを表明した。

MRCの活動は持続可能な開発を目指しており、メコン河流域の壊れやすい生態系のバランスを犠牲にして行われることはない。活動の焦点もメコン河の水管理におかれている。この問題は将来段々と重要なイシューにり、メコン流域国間の真の協調の精神が必要とされる。今後25年間で、流域の人口は50%増加し、食料需要も上昇する。大規模かつ生態的にバランスの取れた開発が必要とされている。

したがって、水の配分をめぐる潜在的な紛争の予防は、MRCの最優先課題である。メコン河流域は、全ての流域国にとって高い価値のある自然資産を有している。メコン河流域の潜在力は、灌漑、水力、航行、水供給、保養、観光といった分野に渡っている。流域の人々は、かなりの食料源を魚に依存している。1年間の漁獲高は120万トン以上に上り、金額にして10億ドルにも達する。したがって、漁業資源は将来に渡って確保されなければならない。MRCはまた、メコン河における農業開発及び航行の促進を行う。これは貿易の増大と繁栄のをもたらすだろう。

MRCの事務局長(CEO)であるJoern Kristensen氏は、会合の結果に満足した。「これはMRCにとって歴史的な転換点である。我々は1995年の『メコン河流域の持続的開発のための協力に関する協定』の完全な実施に向けて順調に進んでいる」

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