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【パクムンダム流血事件】その2

メコン河開発メールサービス 2000年7月17日


16日20時過ぎに起きた、警官隊のデモ隊への暴力について、現地で情報収集している岡本さんと久世さんから連絡が入りましたので、お伝えします。なお、緊急の要請行動を起こす予定でいますので、今後の情報に関心をお寄せ下さい。また、今回の流血事件に関する情報は全て【転載大歓迎】です。よろしくお願いいたします。


17日午前3時現在

17日午前零時すぎに久世さんと首相府前に行って来ました。久世さんはまだ現場にいます。後に彼からも報告があると思います。

1)既報の通り、16日午後8時過ぎにサマッチャー・コンチョンの約200名が首相府に塀を越えて入り、その際に警官隊と衝突しけが人が出ました。頭部を負傷した3人が病院でレントゲン検査を受けているとのことです。

2)催涙弾が使われています。記憶が正しければ、デモに対してそれが使用されたのは92年の5月事件以来のことです。カーオソット紙早刷りによりますと、16日午後8時前後には首相府周辺に約30名の警察官しかいなかったとのことで、その警備の「手薄さ」と催涙弾使用という強攻策との間のちぐはぐさに不審なものを感じます。

3)その後、盾とヘルメットで固めた警察機動隊が増強され、首相府の内外のサマッチャー・コンチョンのメンバーと対峙しました。しかし、17日午前零時すぎの段階では機動隊の数も間引きされており、一発触発というような険悪な雰囲気にはなっていません。サマッチャー・コンチョンのメンバーは首相府前の道路に座り込んで集会を続けており、丸腰の農民に対してバトンや催涙弾を使ったことなどを糾弾しています。

4)電波メディアはこの事態を重視せず、報道しなかった可能性があります。これまでパクムンダム反対の農民に好意的な報道を行っていたカーオソット紙とマティチョン紙の早刷りは、デモ隊に対して警察が催涙弾などを使って弾圧したことを報道しています。

5)17日が雨安居入りの休日ということもあり、政府は沈黙を通し、サマッチャー・コンチョン側の疲弊を待つ戦術という気がします。数日前サマッチャー・コンチョンは再び民主的な上院議員グループへの支援要請を行いましたが、まだ声明が出されただけで具体的な行動には発展していません。現時点では他の大衆運動からの応援とマスコミの注視が必要だと思います。

17日午前5時現在

首相府前にいる久世さんからの電話の内容です。

1)17日午前5時、首相府前ではサマッチャー・コンチョンの集会が続いています。中に入っているメンバー(2歳の子どもが1人いる)が水も食料ももっていないので、それを届けるための代表団を首相府の中に入れるように夜明けと同時に交渉を開始するもようです。そのときにまた一悶着ある可能性があります。

2)昨晩、けがをして病院に行った人は21名。ワチラ病院とラーチャウィティー病院(どちらも公立)ですが、病院側が関わりになりたくないのかあまり親切に見てもらえなかったようです。頭を殴られている人が多く、内重傷と思われる3人がレントゲン撮影をしましたが、「大したことない、吐き気があったらまた来るように」と帰されました。その3人の内1人は女性で現在集会の傍らで横になっていますが、頭を殴られたせいで左半身が動かないと訴えています(意識ははっきりしている)。

3)先ほど、電波メディアが事態を重視せずと書きましたが、サマッチャー・コンチョンの話では昨晩のテレビ・ニュースに出たもようです(どこの局かは不明)。現在、テレビ局のカメラマンらしき人が何人かいますが、待機中(睡眠中)。

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