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ホーム > メコン河開発 > ラオス > ナムトゥン2ダム > ファクトシート (2005.4.11)

ファクトシート:ラオス・ナムトゥン2ダム計画

2005年4月11日作成

1. ナムトゥン2ダム計画とは

概要

東南アジアの内陸国ラオスの中部に計画されている水力発電ダム。フランス電力公社(35%)、ラオス電力公社(25%)、タイ発電公社(EGAT)の子会社EGCO社(25%)、イタルータイ開発会社(15%)が出資したナムトゥン2電力会社(NTPC)が事業実施者。総事業費は約13億ドルで、2002年のラオスのGDP(20億ドル)の70%に匹敵するラオス最大の公共事業。高さ48メートルのダムを建設し、高原の湿地帯450平方キロメートルを水没させる。発電能力1070メガワットのうち995メガワット分をタイに輸出し、残りを国内供給にあてる予定。目的は売電収入による貧困削減。2003年11月8日にタイ発電公社とナムトゥン2電力会社の間で電力購買合意(PPA)が交わされた。2005年3月31日に世界銀行、4月4日にアジア開発銀行がプロジェクトへの支援を行うことを決定した。

財源

4社の出資金が合計3億3000万ドル、借り入れ予定が8億5500万ドル。

2. 日本との関わり

世界銀行

世界銀行は、1997年に日本の信託基金の1つである開発政策・人材育成(PHRD)基金から99万5千ドルを供与し、社会・環境調査を行い、このプロジェクトの準備を積極的に支援してきた。2005年1月28日、世界銀行は融資審査を開始し、同年3月31日の理事会において、IDA(国際開発協会)による部分的リスク保証5000万ドルおよび贈与2000万ドル、MIGA(多国間投資保証機関)の政治的リスク保証2億ドルが供与されることが決定した。日本政府はアメリカ合衆国に次いで世界銀行の第二の出資国である。

アジア開発銀行

プロジェクトの準備のために技術援助特別基金(TASF)から170万ドルが使われた。さらに、2005年4月4日の理事会において、公共セクター融資2000万ドル、民間セクター融資5000万ドルおよび最大で5000万ドルの政治的リスク保証の供与が決定された。日本はアメリカ合衆国と並んでADBの最大の出資国である。

尚、日本の担当は財務省国際局開発機関課である。

3. プロジェクトの問題点

開発プロセスの問題

○自然環境への影響

社会環境・生計手段への影響

強制移転

セバンファイ川流域での漁業・農業被害

経済・財政的リスク

タイの電力需要に関する疑問

解決されていない過去のダム問題

世界ダム委員会(WCD)のガイドライン違反

4. 今後の流れ

2005年6月には本格的な工事が開始されると見られており、2010年6月から操業される計画である。

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