メコン・ウォッチの松本です。
日本国際ボランティアセンター(JVC)のカンボジア・ボランティアチームが、
以下のような報告会を開催します。
カンボジア、トンレー・サープ湖地域における漁業制度の変遷と漁業紛争
―ポーサット州の事例を中心に―
【概要】
社会主義を放棄し資本主義経済へ移行したカンボジアでは、1989年以降、土地
の私有化など様々な自由化政策を打ち出しました。漁業分野も例外ではなく、公
開入札により期限つきで漁業権を民間に与えるという「占有漁業区制度」が導入
されました。しかし、この占有漁業区制度が導入されたことによって、地方の役
人や政治家、軍や警察、そしてこれらと結託する商業的漁業者といった地方有力
者が、トンレー・サープ湖地域の漁業権を占有することになりました。その結果、
漁場を独占し、違法な行為をも辞さない漁業区所有者らと漁場を失った地域漁民
との間では<漁場をめぐる紛争>が目立つようになってきました。 こうした状
況の下、カンボジア政府は世界銀行・国際通貨基金・アジア開発銀行の援助を得
て、漁業制度の改革(2000年10月24日)に踏み切り、新たな資源管理の試みを行
なっていますが、混乱は収拾に至っておりません。
今回、JVCカンボジア・ボランティアチームでは、カンボジアの漁業紛争につ
いてポーサット州で調査を行ない、修士論文を執筆した柳 星口氏(上智大学大
学院博士後期課程1年、JVCカンボジア・ボランティアチーム、カンボジア市民
フォーラム事務局ボランティア)を招き、報告会を開くことになりました。柳
星口氏には、カンボジアにおける漁業制度の変遷がトンレー・サープ湖地域の漁
村社会にどのような影響をもたらし、その影響がいかなる形で漁業紛争を呼び起
こす原因となったのか、その詳細について報告して頂きます。そして、漁業制度
の改革の過程や、コミュニティー漁業制度の導入後の情況についても報告して頂
きます。
【報告者】 柳 星口(上智大学大学院博士後期課程)
【日時】 2004年5月26日(水)
【時間】 午後8時〜9時30分
【場所】 JVC日本国際ボランティアセンター6階
〒110-8605 東京都台東区東上野1-20-6 丸幸ビル6F
Tel:03-3834-2388 Fax:03-3835-0519
地図 (http://www1.jca.apc.org/jvc/jp/aboutjvc/address.html)
【交通】JR上野駅・営団地下鉄上野駅より徒歩7分、JR御徒町駅・営団地下鉄仲
御徒町駅・都営地下鉄上野御徒町駅より徒歩5分。
【参加申し込み】資料作成の都合上、事前に参加申し込みを受け付けております。
25日(火)までに、近藤(Mail:kondo@js7.so-net.ne.jp)宛てにお願いします。
ただし、参加費は無料です。(※当日飛び込み参加も可。)
【お問い合わせ】鈴木(カンボジア担当、Tel:03-3834-2388)近藤(カンボジ
ア・ボランティアチーム、Mail:kondo@js7.so-net.ne.jp)
--
メコン河開発メールサービス
登録解除・バックナンバー---->http://www.mekongwatch.org/news/
管理担当者に連絡------------>mailto:news-admin@mekongwatch.org